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ポケモンGOを活用した北米アミューズメント施設における集客プロモーション事例

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ポケモンGOが日本でリリースされ早2週間が経過しましたが、ポケモンフィーバーの熱はさめる様子もありません。普段は全くゲームのゲの字も判らない私の父や母もスマホ画面を縦にスワイプしていたり、家内の親戚もプレイこそしてはいませんでしたが「話題になっているから、ゲーム画面を見せてほしい」と言ってきたりと、マスメディア等で多く取り上げられていることも影響してか、世代を超えて日常生活レベルで浸透していることが伺い知れます。

先日仕事で外出した際も、取引先の方がリリース初日から「最先端の話題だし少しは理屈を知っておかないと」と早速プレイされていました。もちろん、ハードがだれでも持っているスマートフォンであること、無料ダウンロードであること自体は敷居を下げる要員にはなっていると思いますが、自分がこれまで経験した中で、ここまで多くの人がリリース時からプレイしているゲームタイトルというのは記憶にありません。

現在日本語版のポケモンGOではまだ商用利用できないようロックされていますが、既に日本国内でのビジネス面での活用が解禁されているIngressのように、商業施設でのポケモンGOを利用したプロモーションは今後積極的に行われていくと思います。今回はポケモンGOの商用利用が許可されており、日本よりもかなり大きい規模で社会現象化している北米でのアミューズメントパークでの活用事例を調査し、どのように日本の市場に絡んでくるか予想してみたいと思います。

フロリダ州オーランド シーワールド

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・園内にある50以上のポケストップがAM11時~PM2時までの3時間ルアーモジュールがアクティブに
・園内にあるジムで正午、午後4時と午後8時時点でジムリーダーの人に1日無料パスをプレゼント
・園内は無料Wifiを常時開放
・入園料は通常通りの価格
・駐車場を提供している公園は入園料、駐車料金無料
・その駐車場には8つのポケストップとジムが併設
・AM8時半~9時半までの間は抽選で人数限定で先行入場可

フロリダ・シーワールドはイルカやシャチを触れ合うことのできる、水族館がメイン(園内はほぼ遊園地ですが)のテーマパークになります。それにしても力の入れようがすごいですね。ジムリーダーへの1DAYパスプレゼントというのは画期的。ジムへポケモンを引き連れて挑む人々の本気の画面タップが想像出来ます。園内Wifiが基本無料というのはアメリカではそれほど珍しいことではないかもしれませんが、日本でやるとなるとインフラ整備から必要なので、難しいかもしれません。

フロリダ州タンパベイ ブッシュガーデン・タンパベイ

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・イベント該当日は自分の所属するチーム(ゲーム内で色分けされている)の色の服を着用する
・園内にある50以上のポケストップがAM10時~PM3時までの5時間ルアーモジュールがアクティブに
・入園料は通常通りの価格
・AM8時半~9時半までの間は抽選で人数限定で先行入場可

こちらもフロリダのローラーコスタ―が売りの遊園地です。日本と同様に北米でも遊園地の集客にはなかなか困っているようで、ここでポケモンGOを使って一気に集客といったところでしょうか。名言されているポケストップのルアー開放時間が最も長いのがこちらのブッシュガーデンでしたが、そんなに長時間も開放してしまうとお客さんはポケストップ巡りに夢中になりすぎてしまい、肝心のアトラクションには興味を示さず、ロングテールでの集客が見込めなくなるのでは?と心配になってしまいます。

フロリダ州レイクウェルズ ボク・タワーガーデン

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・施設内にある40以上のポケストップがルアーモジュールがアクティブに(時間帯は不明)
・入園料はAM10時~PM2時までの間であれば通常の2割引きの価格

こちらは格式のある庭園で、結婚式なども行われる施設のようです。おそらく入園料自体が高いことから、日中は2割引きという価格設定になっています。普段足を踏み入れないであろう層を取り込むという点においてはとても効果的かもしれません。

テキサス州/ミズーリ州/ニューイングランド地方etc… シックスフラッグス各施設

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・全施設においてポケストップとジムのマップ及びリストをWEBサイトにて公開
・Facebookページからポケモンのための来場のプロセスを踏むと30ドル値引きで入園可
・イベントの日は園内のポケストップ全てでルアーモジュールがアクティブに(数、時間帯は不明)
・特別なレアポケモンを園内に配備

アメリカのテーマパークの代表ともいえるシックスフラッグスでも積極的なポケモンGOを活用したプロモーションが行われているようです。施設側がポケストップとジムの場所をユーザーに全面プッシュし「バットマンやスパイダーマンのアトラクションの待機列や入口でポケモンに出会える!」を売り文句にするという、世界観は大丈夫かと言わんばかりの力の入れようです。またWEBページからの申し込みでディスカウントしている遊園地というのは他にはあまりなさそうでした。まさに赤字覚悟といったところでしょうか。レアポケモンの配置というのもオフィシャルに申請しているかどうかまでは判りませんが、十二分に集客のポテンシャルを秘めています。

今後、日本ではどういった活用をされていくか

今回は4つのみの紹介となりましたが、北米では集客のために様々な施設でありとあらゆる取り組みが行われているようです。日本でも商用利用が解禁になった際には、どのテーマパーク/アミューズメント施設がフットワークを軽くプロモーションとして活用してくるか非常に興味深いですね。ただ日本の場合、四の五の言わずにまずは集客!というスタンスにはならないかと思いますので、まずは本来持つ自前の施設の世界観を保ちつつ、小気味よく効果的な導入を計画するものと予想できます。

例えばポケストップが5分で復帰するため、乗り物への搭乗時間がおおよそ5分前後である場合はアトラクションからアトラクションに移動する際のユーザーの導線上に設置するであるとか、人々が立ち止まってしまいがちなジムは休憩所付近に設置する等、来場者ありきのアミューズメント施設においては“人々の流れが停滞しないためのプラン”が必要であると言えます。(ポケモンGOの人気が衰えていない前提で)そんなにすべてが都合よく配置できたりはしないでしょうし、そもそもユーザーの望む希少性の高いポケモンが出現しないかもしれませんが、このような「マップ連動型」「位置情報ゲーム」というのは今後のトレンドになっていくと思いますので、ノウハウを習得するという意味でも、日本の施設・企業には積極的に取り入れていってほしいと願います。

※参照記事URL

◆Orlando Weekly
http://www.orlandoweekly.com/Blogs/archives/2016/07/15/pokemon-go-events-this-weekend-at-orlando-theme-parks-and-attractions

◆Hardcore Gamer
http://www.hardcoregamer.com/2016/07/14/six-flags-theme-parks-welcomes-pokemon-go-fans/216835/