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執行役員
生協事業部 生協事業部長
兼務 生協事業統括部長 北嶋敬二様[インタビュー：文／鈴木直美]
- 御社の品質への取り組みをお客様に公開し、生産に携わる作業者の方の意識向上を図るために、これまで3本のDVD制作をご依頼いただきました。
- クロスデバイスさんと最初に制作した中国工場の作業者向けDVDは、スクロールの徹底した品質管理体制を簡潔かつわかりやすくまとめ、生協様からご好評いただきました。また、「危険物管理」のDVDでは、一般事例を具体的に挙げて、管理者や作業者の品質への意識を喚起するとともに、スクロールのコンプライアンスとリスク管理のあり方を表明しました。これらの作品とは別に、私たちのお客様である生協会員様にご覧いただこうと企画したのが「より良い製品を目指して 中国生産工場の安全性の検証」というDVD。当時、中国で加工される食品の安全性が社会問題となっており、上海周辺に複数の生産拠点と検品工場を持つ弊社としては、製作工程を順を追って隈なく紹介し、安全・安心な製品づくりをアピールすることが急務でした。
- 2ヵ月間という短期間で、企画、下見、撮影、編集という一連の作業を進めました。クオリティーとスピードの両立に苦労されたのではないですか。
- かねてから弊社では信頼できる生産工場と検品工場を選別し、5Sを徹底させているので、いつ、どの工程を撮影しても胸を張って公表できる自信がありました。まず、早川さんとディレクター、私の3人で現地に赴き、上海近郊にある縫製工場や検品工場、事務所をロケハンしたんです。この時点で既に3人の仕上がりイメージが一致していたので、その後の撮影や編集もスムーズに進みましたね。訴求ポイントの的確な把握はクロスデバイスさんの得意とするところ。どこを強調し、どこを省略すべきかツボを心得ていて、仕事の進め方に無駄がありません。1を言えば10を知る理解力と効率的なスピードワークにいつも助けられています。今回のように海外で多数の関係者の協力を得て、いくつものシーンを撮影したり、インタビューしたりする案件は、やり直しが許されません。一発で決める、短期間で勝負する、絶対に的を外さない。そういう潔さは長年のお付き合いの中で何度も目にしてきました。
2009年制作「より良い製品を
目指して」DVDジャケット
- 北嶋部長は生協事業部を統括する立場でいらっしゃいます。生協カタログショッピングサイトの制作も含めて、率直な感想をお聞かせください。
- 生協事業部ではインターネットでの受注を伸ばそうと高い目標値を掲げ、スタッフが一丸となって日々の業務に取り組んでいます。受注を増やすためにはアクセス数を増やすこと。そして、アクセスしたお客様が必ず購入してくださる仕組みをつくること。こうしたステップをきちんとデザインした上で、地道に検証を繰り返しながら目標に一歩一歩近付いていくことが何よりも大切です。クロスデバイスさんには、今、どんな商品が売れ筋なのか、どのような売り方をすればお客様の購買意欲をくすぐることができるのかといった施策の提案をお願いしています。単なるコンテンツの制作業務にとどまらず、ネット上でのトータルプロモーションの面でアイデアをお借りしたい。全国750万世帯の生協組合員さんを抱えているスクロールの強みを活かし、他にはないオリジナルの“売れるしくみ”を共同開発できたらと考えています。
- クロスデバイスのスタッフの頭の中にはスクロール様の売上目標があり、目線は常に生協組合員様に向いています。弊社がもっとお役に立てる存在になるためには、どんな点に力を注いでいくべきだとお考えですか。
- 2009年10月の社名変更の際にはホームページの改編をお願いするなど、クロスデバイスさんには弊社のすべてを熟知していただいています。また、アパレル以外にもさまざまな業種のお仕事を幅広く手がけており、私たちが知らないことをよくご存知です。折に触れて有益な情報を提供してくださるのは、大変ありがたいことだと受け止めています。これからの時代は、インターネット、携帯電話、モバイルツール、テレビ、家電といったありとあらゆるメディアがそれぞれの境界線を超えて経済活動や消費行動を下支えしていくことでしょう。その時こそ、一貫して「メディアミックスプロモーション」を掲げ、実践しているクロスデバイスさんは力強いパートナーになってくれるはず。期待度が高いだけに、今まで100点でOKを出していたものが、120点、150点を厳しく要求することになるかもしれません。生協事業部のスタッフとクロスデバイスさんのスタッフが一つになり、強力なチームワークでともに成長・発展していく。そんな関係を築いていけたらと願っています。
「より良い製品を目指して」DVD
ご期待に添えるよう、ベストを尽くします。ありがとうございました。
